2025/07/17
どうも、おはこんばんちは。
獣医師の大野敦史です。
最近本当に暑くなりましたね。外に出かけるのが非常に億劫になりがちな今日この頃です。
と言うわけで今回は熱中症について書いてみようと思います。
熱中症とはざっくりと
高音多湿な環境下で、体温調整機能がうまく機能しなくなり、体内に熱がこもってしまう状態
を言います。
症状としては
一般には高温多湿の環境や寒気の悪い場所、運動後などが挙げられます。
特にこの時期はアスファルトの照り返しも要注意です(気温が30℃の時はアスファルト表面は50〜60℃まで上がるそうです。熱いね。)。
また、人は全身の汗腺が発達あるため、汗をかくことによって全身で体温を下げることができます。
ところが、犬や猫では汗腺は肉球しか発達しておらず、パンティング(口を開けてハァハァという呼吸、主に犬)やグルーミングによる唾液の気化熱(主に猫)で体温を調整します。
それを考慮すると、人に比べると犬や猫では体温調節が苦手といっていいでしょう。
また、基本的に犬や猫の体の表面は毛皮で覆われているため、それも熱がこもりやすい要因となっています(まぁ毛皮は紫外線から身を守る役割も果たしているので必要ではあるんですけどね)。特にダブルコートの犬ちゃんや猫ちゃんは要注意です。
あとは、犬で言うと短頭種(フレブルやパグなど)の子は気道が狭く、熱がこもりやすいのでより注意を払ったほうがいいでしょう。
また、心臓病や呼吸器疾患を持病として持っている子も換気効率が悪く、熱がこもりやすいのでこれもまた然りです。
あと、高齢で筋力が低下しているなど、自分の思い通りに動くのが難しい、ないし動けない犬や猫を飼っている方はその子のいる環境の温度や周囲の障害物などよく気をつけていただければと思います。たまに変な場所に入り込んじゃって、抜け出せずにバタバタ暴れて体温上がっちゃって熱中症とかで来院される子もいるのでね。
で、恐ろしいその熱中症に対しての対処としてはまずが予防、予防に優る治療はないと思います。具体的には
涼しい環境の確保(冷房機や日よけなど)
十分な水分補給
外出時間の工夫
ブラッシングなどによる体表面の通気性の改善
などが有効でしょう。
また、万が一熱中症を疑う症状がある場合
涼しいところに移動する
濡らしたタオルで体を覆ったり、扇風機を当てたりして体を冷やす
(冷やし過ぎるとそれもよくないのでそこは要注意)
吐き気や意識障害などがなければ水分補給
などが応急処置として有効でしょう。
いずれにしても熱中症を疑う場合はお近くの動物病院にすぐに連絡して指示を仰ぎましょう。
熱中症は人にも犬にも猫にも生じる可能性がある非常に危険な病気です。
これからの時期はそれが発生しやすい環境が出てきます。
なので、今のうちからそうならないように意識して行動し、この夏を乗り切りましょう!
今回のブログはこんなところかな?
今見てみると意外と長くなっちゃったな(本当はヒートショックプロテインとかサイトカインとかの話もしたかったけど多分それ書き始めたら書き終わる頃には夏が終わってる可能性がある笑)。
次回何か書く時はもう少しコンパクトに書けたらいいな。
獣医師の大野敦史です。
最近本当に暑くなりましたね。外に出かけるのが非常に億劫になりがちな今日この頃です。
と言うわけで今回は熱中症について書いてみようと思います。
熱中症とはざっくりと
高音多湿な環境下で、体温調整機能がうまく機能しなくなり、体内に熱がこもってしまう状態
を言います。
症状としては
- ぐったりする
- 食欲が落ちる
- 普段と違う行動をする(興奮気味、パンティングなど)
- より進んでくると
- 痙攣発作や意識障害などの神経症状
- 下痢や嘔吐などの消化器症状
- などが生じてきます。
- これに関しては人も犬も猫もさほど変わらないですね。また、最悪命に関わることがあるというのもまた然りであります。
一般には高温多湿の環境や寒気の悪い場所、運動後などが挙げられます。
特にこの時期はアスファルトの照り返しも要注意です(気温が30℃の時はアスファルト表面は50〜60℃まで上がるそうです。熱いね。)。
また、人は全身の汗腺が発達あるため、汗をかくことによって全身で体温を下げることができます。
ところが、犬や猫では汗腺は肉球しか発達しておらず、パンティング(口を開けてハァハァという呼吸、主に犬)やグルーミングによる唾液の気化熱(主に猫)で体温を調整します。
それを考慮すると、人に比べると犬や猫では体温調節が苦手といっていいでしょう。
また、基本的に犬や猫の体の表面は毛皮で覆われているため、それも熱がこもりやすい要因となっています(まぁ毛皮は紫外線から身を守る役割も果たしているので必要ではあるんですけどね)。特にダブルコートの犬ちゃんや猫ちゃんは要注意です。
あとは、犬で言うと短頭種(フレブルやパグなど)の子は気道が狭く、熱がこもりやすいのでより注意を払ったほうがいいでしょう。
また、心臓病や呼吸器疾患を持病として持っている子も換気効率が悪く、熱がこもりやすいのでこれもまた然りです。
あと、高齢で筋力が低下しているなど、自分の思い通りに動くのが難しい、ないし動けない犬や猫を飼っている方はその子のいる環境の温度や周囲の障害物などよく気をつけていただければと思います。たまに変な場所に入り込んじゃって、抜け出せずにバタバタ暴れて体温上がっちゃって熱中症とかで来院される子もいるのでね。
で、恐ろしいその熱中症に対しての対処としてはまずが予防、予防に優る治療はないと思います。具体的には
涼しい環境の確保(冷房機や日よけなど)
十分な水分補給
外出時間の工夫
ブラッシングなどによる体表面の通気性の改善
などが有効でしょう。
また、万が一熱中症を疑う症状がある場合
涼しいところに移動する
濡らしたタオルで体を覆ったり、扇風機を当てたりして体を冷やす
(冷やし過ぎるとそれもよくないのでそこは要注意)
吐き気や意識障害などがなければ水分補給
などが応急処置として有効でしょう。
いずれにしても熱中症を疑う場合はお近くの動物病院にすぐに連絡して指示を仰ぎましょう。
熱中症は人にも犬にも猫にも生じる可能性がある非常に危険な病気です。
これからの時期はそれが発生しやすい環境が出てきます。
なので、今のうちからそうならないように意識して行動し、この夏を乗り切りましょう!
今回のブログはこんなところかな?
今見てみると意外と長くなっちゃったな(本当はヒートショックプロテインとかサイトカインとかの話もしたかったけど多分それ書き始めたら書き終わる頃には夏が終わってる可能性がある笑)。
次回何か書く時はもう少しコンパクトに書けたらいいな。