2025/07/12
こんにちは!
院長の野木です。
不安定な天気が続きますね、突然雷雨になったり晴れ間がでたり…
安定して猛暑ですが汗
今回は猫のフィラリア症についてです。
まず、フィラリア症とは、蚊によって媒介される犬糸状虫
から感染する感染症です。
フィラリア症といえば、犬の病気のイメージですよね!?
それは大正解!!そもそも感染源が“犬“糸状虫というぐらいですものね。
感染してしまうと、犬では、主に心臓など循環器系に問題が出ます。
症状として、咳、疲れやすい、お腹が張っている(腹水)などです。
一方猫はというと…猫にもフィラリア症はあります。
ただし、猫はフィラリアとの相性?が悪く(抵抗性が強い)、
また感染率は犬より低いですが。
猫のフィラリア症の症状は犬と違って、主に呼吸器症状として現れ、
そのほか無症状〜消化器症状、循環器症状と多岐にわたり、突然死!
を引き起こすこともあります。
恐ろしいですね…
診断に関して、犬のように簡易的な検査で診断できるわけではなく、
猫は、色々な検査結果総合し診断します。
確実に虫体を検出できる検査はなく、感染を見逃す可能性も十分あります。
治療に関して、犬では、感染が成立した成虫の駆除がメインですが、
猫では成虫駆除により、死滅した虫体が原因で肺炎や血栓塞栓症を
引き起こし致死的になる可能性があるため、成虫駆除は推奨されません。
つまり症状緩和目的とした緩和療法が主体です。
(その他、成虫駆除以外に、新たな幼虫が成虫にならないようにして<幼虫駆除>、
成虫が寿命で死亡するのを待つ治療もあります)
非常に厄介ですね(汗)
そこで治療が難しいのであれば…
フィラリア症にならないようにする“予防“が非常に重要です!!!
予防といっても、フィラリアが体内に入ってくるのを予防するのではなく、
入ってきた幼虫が成虫になるまでに駆除するのですが。
そのため、予防期間としては、蚊が飛び始める頃から、
蚊がいなくなってから30日後まで、
つまり4月〜12月までフィラリア症の予防が推奨されます!
ワンちゃんだけでなく、猫ちゃんのフィラリア予防も実施し、
健康で元気なワンちゃん・ネコちゃんライフを実現しましょう!
当院では、犬だけでなく猫ちゃんのフィラリア予防薬の取り扱いが
ございますので、ぜひご相談ください!